旺季志ずかさん/臆病な僕でも勇者になれた七つの教え/自分を変える勇気を授ける言葉

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愛と勇気とファンタジー、読みながら爽快な涙が溢れ出る一冊です。

・・・本年の一冊目が、そんなに簡単な本の訳がありません。
この本は方便です。
神話・仏教・スピリット、真実と深い教えが隠れています。

この本にはたくさんの精神的ワークが出てきます。
精神を集中するワーク・嫌なことを忘れるワーク・自分の内なる声を聴くワーク・・・
面白そうだと感じてワークをしながら読むと進みません。
試したい気持ちは脇に置いて、一気に読んでください。

涙と一緒に細胞の汚れが洗い流され、清らかで爽快なエネルギーが湧いてきます!

著者の‘旺季(おうき)志ずか’さんは知る人ぞ知る著名な脚本家で、人気テレビドラマの「女帝」「カラマーゾフの兄弟」「ストロベリーナイト」「佐賀のがばいばあちゃん」「匿名係長 只野仁」等のシナリオを手掛けています。

発売当日にAmazon総合ランキングで5位、発売から僅か5日で6刷となって5万5千部が完売するという驚異的なスピードで世の中に普及している本です。

売れるには訳がある。チョット考えてみました。

臆病な僕でも勇者になれた七つの教え
臆病な僕でも勇者になれた七つの教え

この小説は、徳島弁をしゃべるお茶目なカエルが冒険空間の水先案内人となり、青い髪をコンプレックスにした少年に魂の世界の智慧を授け、困難を乗り越えるたびに成長していく物語です。

この赤いチャンチャンコを着たお茶目なカエル、いや老師が放つ説法がとても素敵!

気弱で青髪がコンプレックスの少年‘キラ’がひょんなことから冒険空間に導かれる。
勇者になる決心を迷っているキラにたいするお茶目なカエル老師が放つ説法。

「なれるかなれへんかは、おまはん次第じゃ。
なると決めたものにしか道は開かん。初めに意思ありき。
わかいし(若者)よ、「夢はみるためにあるんちゃう、夢は生きるもんじぇ」

「僕、勇者になる」

老師がぴょんと飛び跳ねて言った。
「よう言うた! 夢を生きる最初の一歩は宣言することじゃ。
心で決めたことを口に出す。途端に内側から妨害する思いや感情が出てくる。
ほのネガティブな意見に主導権を譲らない。

宣言し続けるんじゃ。

『自分はやる。できる』

『できない』という思いが出るたび、その何倍もの『できる』『I can do it!』自分に言い聞かせる。自分の脳を洗脳するようにな。

多くの者が、自分がやりたいことを「金がない」「時間がない」「いまは時期じゃない」「もっと準備してから」などと、いろいろな理由をつけてせーへん。
ほれは、行動を起こしたら、多かれ少なかれ傷つくことを知っておるからじゃ。

行動を起こすということは、失敗する恐怖と向き合うことでもあるけんな。
傷つく覚悟が必要なんよ。

鼻くそほどの勇気でええ、一歩踏み出したら、傷ついた以上のでっかいご褒美がやってくる。
ほなけん、一歩踏み出したものはずっと歩み続ける。踏み出さなかった者は一生とどまる。
敵は我の中にあり。
まずは内側の批判的な自分に打ち克つことじゃよ」

「僕、勇者になって、優しい人が平和に暮らせるように剣を使う。そしてママの指輪を取り戻す」

言った途端、勇気が不安に勝った気がした。

そうか、傷つく覚悟をすることなんだ。

こんな説法が随所にちりばめられた一冊。

私が刺った7つのポイント
・ライフログライン
・素粒子だから周波数
・感情や気持ちを捨てるワーク
・哀しい気持ちを味わい尽くす
・どんな自分にもOKを出す
・ダディno秘密
・全ては大海の一滴
漏れなく、楽しくてためになる説法が付いてきます。

売れっ子ライターの旺季さんは、この本を書くために1年間仕事を休み、葉山で没頭したそうです。
まるで、深海に潜って夢を紡ぐ作業をするように、このことだけに没頭したそうです。

お会いした感想。
繊細で、チョット神がかった感じで、巫女さんのような素敵な女性でした。

日本民族の危機 葦牙よ萌えあがれ! by 岡潔さん

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岡潔さんは日本が世界に誇る天才数学者で、仏教視点で物事を説明します。
この本は、今から四十数年前に大学生や国民に向かって講演したものと当時の文部大臣に宛てた書簡をもとに「葦芽よ萌えあがれ」として一冊にまとめられたものの復刻本です。

「今日の国の乱れは戦後教育の間違いにある!!!」
「このままじゃ、日本はヤバイ!!!」
「日本人が本来持っている情の哲学を思い出せ!」

戦後教育にどっぷり漬かり、たいした疑問も持たずに生きている私にとっては衝撃の内容でした。

例えば、「個人主義」・「物質主義」、何の違和感も無く受け入れています。

しかし、自分のために頑張る人より、他人のために頑張る人のほうが素敵です!

個人の利益のために行動する人より、みんなの利益のために行動する人のほうが共感します。

科学では、こんなにたくさん説明できないことがあるのに、説明できないことは存在しないことにするそうです。
そして、新しい発見があると、今までの常識が変わるのです。

目に見えるものしか信じないというほうが不自然ですよね。
今分かる範囲での正解は、本当の正解ではなく、仮の正解なのに・・・

でも、学校では、「自分のために頑張りましょう」とか「科学ではこれが正解です!説明できないことは存在しません」と教えます。

チョッとおかしくないですか?

利己主義な奴なんて、人に好かれないし、分からないことは説明できないから無いことにするなんて乱暴じゃありませんか?

共感できない、何だか違和感を覚えることを教えている学校???
なんで???

岡潔さん曰く、明治を境に、日本人の物事の考え方がドラスチックに変わったそうです。
大政奉還後、植民地化されては困るので、西洋の文明をよく吟味せずそのまま勉強しました。
敗戦でアメリカの思考方法を押し付けられ、日本人は全部受け入れてしまいました。

当然良い部分もありますが、「個人主義」「物質主義」が何たるかをわからないまま入れてしまったことが間違いの始まりだそうです。
憲法も法律も社会通念も学校教育も、この「個人主義」と「物質主義」を中心に作られてしまったため、おかしくなったのだそうです。

日本の歴史は古事記から始まったと習いましたが、少なくとも、明治・戦後から現代までの時間と、その前の時間を比較したら、比較できないぐらい長い歴史があったはずです。

この歴史に育まれた日本人は、そもそも「情」と「心」の民族だと、岡潔さんは教えてくれます。
※漠然としているでしょ・・・読むと物凄くわかります。

例えば夫婦で考えると、欧米人がスキンシップをして年がら年中「愛している」と言いあう理由とか、日本人は中々離婚できない理由が凄く深いレベルで理解できます。

「心」の考え方は、わかる人には凄くわかるし、わからない人は全然分からないと思います。
いや、読んだ後、自分の遺伝子が思い出してくれるかもしれません。「心」のことを!

「自分は日本民族という心から生まれてきて、やがて、又、そこへ帰っていく、一ひらの心だ」by岡清さん。

物事の根本的な考え方が覆る凄い一冊です。
日本民族の危機―葦牙よ萌えあがれ!
岡清さんの刺激的な本

注意:最近、アルボムッレ・スマナサーラさんという辛口でストレートでユーモア溢れるスリランカの高僧の本にはまっています。
仏教を少しかじっているので、この本を理解できましたが、そうでない人は、衝撃的過ぎて困ってしまうかもしれません。

皆が誰かの正解に誘導されている現代。
これは、覚醒するために必要な一冊だと思います。
スターウォーズの覚醒も楽しそうですが、岡潔さんを読んだら、本当に覚醒してしまいます。

チョッと危険な書籍です。
読むのであれば覚悟して読んでください。

そうでない人は、知らぬが仏、惰眠をむさぼるのも人生です。

「なんで日本の企業はグローバル化しなければいけないの?」 

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いつも思っていましたが、せざるを得ないようです。
この理由を、池田哲平さんがわかりやすく教えてくれました。

【前提条件】
まず、安倍総理が「ガバナンスを変える」という方向性で舵取りをしていることが理由の一つです。

ガバナンスとは企業統治です。社内で起こっていることを役員が掌握できる仕組み、良い経営をする仕組み、というようなイメージで捉えていました。
しかし、「ガバナンスを変える」という言葉の裏には「配当を払え」という意味があるのです。

日本の企業がグローバル化せざるを得ない3つの理由。

1.優秀であれば人種を問わない

利益を出して株主に配当を払うために企業はどうするでしょう
優秀な人を雇いますよね。
別に、日本人で優秀である必要はないのです。
インド人でもアメリカ人でも日本語をしゃべれて優秀な人を雇うようになるのです。
これは、ホワイトカラーもブルーカラーも同じです。
いわば、同じ仕事のパイを多様な人種で争う構図が出来てくるのです。
だから、企業の中に優秀な外人がたくさん入ってきます。
すると、優秀な外人の離職率を下げるために、グローバル企業の視点が必要になるのです。

2.お金の流れが変わる

次に、郵貯が持っている1200兆円は財務省が国債を買っていましたが、国債を買わなければいけないという国のルールが株式を購入しても良いというように、変わってきています。

3.国際基準の必要性

最後に、東芝の不正が問題になっていますが、これは世界では許されません。
東芝は誰も首にしないといっていますが、ありえないことです。
またこのような不正が発覚するとルールが厳しくなります。
つまり、国際基準に移っていくのです。

さて、商売で出会う相手の名刺を見て最近思うことは、日本企業なのに異国の人が散見されることです。
例えば、インド人の財務部長・パキスタン人のフロアーマネージャー・アメリカ人の経営企画部長等々。
みなさん流暢な日本語で魅力的な人です。
また、近所のセブンイレブンでは中国・韓国・タイ・ブラジル等多様な人が働いています。

日本の金融・商社では多様な人種が活躍しているようですが、これに関わらず一般企業でも優秀な外人が活躍していることに違和感を感じなくなってきています。

海外の人が必要とされる土壌があり、お金の流れが変わり、不正によりルールが厳しくなる。
グローバル化せざるを得ないようです。

池田さんは5年後にはグローバル化が日本の常識になると予測していますが、現状を見回しても疑う余地はなさそうです。

では、グローバル化が避けられないとしたらどんなことをすればいいの?どんな資質が必要なの?
いや、時代が変わることが明確なら、先んじて時代に乗ってしまえばいい!

自分の価値を最大化するクオリフィケーション思考
自分の価値を最大化するクオリフィケーション思考

エクソンモービル、シスコシステムズ、アメリカン・エキスプレスなど、フォーチュン500企業のトップエリートにマネジメントを教える池田哲平さんがグローバルリーダーが必ず身につけている評価されるための資質を教えてくれます。

深堀すると、庶民がエリートに勝つ方法が見えてきます(笑う)
是非ご覧ください。

尚、機会があれば直接お話しを聞くことをお勧めします。
豪快で繊細 ユーモアのセンスがあり、人に話すことが楽しくってしょうがない池田さんは最高です。
トークは迫力があって切れがあり、色気があって笑いがある。
外資系なのに外人かぶれしておらず、日本男児ここにあり、アジアの開放のため、困った人を助けるため、信頼を信条に、しなやかに、したたかに、大逆転が男の美学。
思いっきり行動してしいる魅力的な快男児です。

【次回予告】
という訳で、次回は、具体的に何をすればいいか、考え方を報告します。

高橋政史さん主催の特別な読書会

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いつもと違うことをするPART6
「そこで、論理的な人々が集う特別な読書会に参加してみる!」

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日本を代表する経営コンサルタントの大前健一さんは言います。
人生を変える方法は3つしかないと。

1. いっしょに居る人を変える。
2. 時間の使い方を変える。
3. 住む場所を変える。

さて、今回のテーマは1番、「いっしょに居る人を変える」をやってみようと思います。

そもそも、私の周りは「感」の人ばかりで、「理」の人が居ません。
いや、自分が「感」の人なので、相手の「理」の部分が見えないのかもしれません。
いずれにしても、思考回路が「理」の仲間を作りたい。

じたことを論的に発信すること。
これが自分の人生を変える第一歩だと考えます。

そこで、特別な読書会。

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」でアジアの教育変革を目論む高橋政史さん主催です。
ロジカルの第一人者である高橋さんの声がけであれば、相当論理的な人が集まると思います。
私の周りに居ない人達の中に飛び込んでみます。

さて、この読書会は、事前に課題図書を読み込み、その場でセッションし、その場で文章にするのです。

課題図書は「クオリフィケーション思考」by池田哲平さん。

自分の価値を最大化するクオリフィケーション思考
自分の価値を最大化するクオリフィケーション思考

書籍内容を簡単に言うと、外資系企業で出世するためのルール。いや、グローバル企業で評価される技術。いや、どんな人種にも愛される仕事の仕方です。

労働者の視点で読むか、マネージャーの視点で読むか、経営者の視点で読むか、それともステークホルダーの視点で読むか。
20代後半の視点で読むか、30代半ばの視点で読むか、50台の視点で読むか。

視点が変われば捉え方は全て変わります。

どのように発酵させ、どのように発信するか?

ワクワクです。

変わるために必要なこと。
「いっしょに居る人を変える」

そのために必要なことは、いつもと違う行動をしてしまうこと。
今回の行動は特別な読書会。
楽しんできます(笑う)

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山口拓朗さん 書かずに文章がうまくなるトレーニング/実践編

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プレゼントは嬉しい

興味があるもの、その延長線上のもの、視点を変えたら興味があると気付いたもの。
こんなプレゼントは本当に嬉しい。
しかし、どんなに高価でも興味のないものはいらない。

確かに、その人が一生懸命考えてくれたものであれば、それだけで嬉しいのですが、不要なものはいらない

プレゼントは相手が喜ぶものを贈ること。

さて、これは、文章にも当てはまります。

書かずに文章がうまくなるトレーニング
書かずに文章がうまくなるトレーニング

この本が面白い理由は、実践すると新しい遊びが閃くことです。
この本を読んでわかったことは、相手を喜ばすということです。
この本を読んで感じたことは、僕でも書けそうだと思ったことです。

この本は、遊びながら文章がうまくなる大人の学習ドリルです。

仮説と検証で贈り物のセンスを磨くトレーニング

プレゼントが上手な人は文章が上手になります。

相手が欲しいものを贈れば喜ばれ、欲しくないものを贈れば迷惑になる。

「贈る」を「書く」に換えても同じです。

相手が欲しいものを書けば喜ばれるのです。

 

【モノを贈る】

カフェが好きな相手にスターバックスのプリペイドカードを贈る。

 

WOW!嬉しい!!!

 

【情報を贈る】

喜んだ理由を探ってみましょう!

・実は、キャラメルマキアートが好きだから。

・スタバのセンスがお洒落で、そこで時間を過ごすのが好きだから。

・コーヒー自体が好きで、豆にこだわっているから。

 

そうしたら、こんな情報を教えてあげる。

・キャラメルマキアートの美味しくて面白い店を教えてあげる。

・その人の行動半径の中でセンスのいいカフェを教えてあげる。

・豆にこだわるコーヒーの店を教えてあげる。

 

しかも、相手のタイプを見極め、いつのタイミングでどんなふうに提案したら喜ぶか本気で考える。

 

大事なことは仮説と検証。

 

上手くいくとは思いますが、より喜んでもらうためにイメージして実行して反省する。

こんなことができれば「あなたプレゼント上手ね!」と言われます。

これを文章に当てはめて、わかり易く書けばいいのです。

文章は技術も必要ですが、相手を喜ばす感性が大事です。

 

 

理由付けトレーニング

1 お題を決める
2 好きな理由をコトバにする
3 3分間で16個 アイホンのメモに打ち込む。

小説が好きな理由/私が好きな小説

明るい・笑える・泣かせる・ビックリする・ストーリーテラー・キャラが立つ・サクセスストーリー・理解しやすい・難解・考えさせられる・イメージが膨らむ・裏街道・粋・狭義・カラッとしてる・元気になる・勇気が出る・情熱・哀愁

4 コトバを分類し、分析し、文章にする。
5 自己分析が出来る

【文章にする】
裏街道を歩む粋で感情表現豊かなキャラクターが繰り広げるサクセスストーリー
話の筋は単純だけれども、言葉に含蓄があり考えさせられる。
そして元気と勇気を与えてくれる小説。

イメージしたもの
・・・浅田次郎/天切り松 闇がたり
・・・司馬遼太郎/
・・・チョッとひねって、山崎豊子/不毛地帯

確かにこんな小説が好きです。
友人から、このての本をプレゼントされたら嬉しい!
なぜならば、この手の本が好きだから。

コトバを文章にして抽象度を上げると、一つの答え、一つの方向性が見えます。

さて、自己分析の延長線上に他者分析がある。
人の話を聞いてコトバを分析して文章にすると相手の好みがわかる。
それに合わせてモノをプレゼントすれば喜ばれる。

相手が喜ぶモノ・コト・情報を贈ることが文書上達の秘訣です。

 

【このトレーニングの効果】
視点・分析・統合のトレーニングになります。
また、会話の瞬発力のトレーニングにもなります。

キャッチコピー読み取りトレーニング

ターゲットを行動させるためにキャッチコピーは存在します。

だから、キャッチコピーを見たら「誰の」「どんな欲」を刺激しているのか考えるトレーニングをしましょう。

 

「頑張る人の、がんばらない時間」 by ドトールコーヒー

忙しいビジネスパーソンの「癒されたい」という欲を刺激しているのではないでしょうか。

 

「書かずに文章がうまくなるトレーニング」 by 山口拓郎

文章が下手で書けないと思い込んでいる人の、上手に書けたら嬉しいという欲を刺激しているのではないでしょうか。

 

キャッチを見たら「誰の」「どんな欲!」

これはいつでもどこでも出来て、凄く役立つ視点です。

 

相手が喜ぶことだけ考える。

多様な視点で喜ぶ理由をコトバにする。

それを、キャッチコピーで送り届ける。

相手が読みたくなる文章が書けるわけです。

隙間時間は、このトレーニングで遊んでいます。

PS 山口さん、講演面白かった。ありがとうございました。