事実を確認せず、思考を整理することなく、相談してくる社員がいます。
個人の性格もありますが、ほとんどは指示の出し方に問題があります。
「報・連・相を徹底しましょう」
「不明な点は必ず確認して行動しましょう」
ガバナンス的には正しいと思います。
しかし、最低限のことを教えたら、任せたほうが育ちます。
「どうしたらいいでしょうか?」と、社員が相談してきたら、こう答えましょう。
事実 「何」が「どうしたの」
結果 「どうなればいいの」
方法 「どうすればそうなるの」
検証 「そもそもそれでいいの?」
行動 「OK! ~迄にAとBをしよう」
事実・結果・方法を社員から聞き取る
「そもそもそれでいいのか?」一緒に考える
行動を明確にして指示を出す。
1.メリット
【社員のメリット】
1. 問いに答えているうちに、頭の中が整理できる
2. 何をすべきか、何をしていないのか気付く
3. 時間をコミットすることで、行動予定を立てられる。
【上司のメリット】
1. 整理した話を短時間で聞き取ることができる。
2. 要約力が付く
3. 判断が早いと評価され、相手から頭の中が整理できたと感謝される。
ポイント:上司が考えるのは、「そもそもそれでいいの?」
ルーチンであれば過去の事例
創造であれば、面白そうだと思う視点
これで判断するだけ。
2.EXAMPLE
すみません、約束した納期に間に合わないんですけどどうしたらいいでしょうか?
事実 「何」が「どうしたの」
事務所移転に伴い特別注文したアーロンチェア5脚
先方の都合で納期が5日遅れるとメールが来ました。
結果 「どうなればいいの」
事務所が移転する3月15日までに間に合えばいい。
方法 「どうすればそうなるの」
・先方に直接連絡し交渉する。
・間に合うという約束で契約したので、椅子の貸出し依頼をする。
先方に連絡した?
・・・してません。
検証 「そもそもそれでいいの?」
座りやすいからアーロンチェアにした。
必要なことは3月5日のオープンのときに5脚揃っていること。背もたれの色の変更をしたが、色にこだわりは無い。
変更しなければ納期が早まるのかも・・・
行動 「OK! ~迄にAとBをしよう」
・間に合うことを前提条件に契約したので、納期を詰めてもらって!
・できないようであれば、間に合う色の在庫を確認し、直ぐにメールしてもらって。
・先方の過失で納期が間に合わないのであれば、値引きして欲しいと伝えて。
以上「納期」「在庫」「値引き」の3点。
本日中に確認し、明日10時に報告して!
宜しく頼むね!
後は夕方「どうなった?」って確認するだけ。
心配だったら、赤字をメモして渡す。
継続すると、社員は成長します!
このフレーム、重宝しますよ!