退職の決心が揺らぐとき、それは本気の優しさに触れたとき。

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11月30日 20:45 最後の会社帰り。
赤羽駅東口を降りたあたりでカバンの中の会社携帯が鳴っていることに気が付きました。
何か忘れ物でもしたのかな?と思い、携帯を取り出すと内線2212 誰???

もしもーし、石田さんの携帯???

だーめだって、何考えてるの、我慢が足りないよ!
俺だってあと3年あるんだ、いや、あと3年しかないんだ!

この会社どうするの、誰がこの会社を守るの、だーめだって!!!

今、亀さんと飲んでるんだけど、亀さんから石田さんが辞めるって聞いたんだけど、だーめだって!!!

誰に言ったの???

「人事部長ですが・・・」

だーめだって、ゴメンなさいして!
○○の時もそうだったけど、それで大丈夫。
辞めるなんて、ダメに決まっているでしょ!

「やりたいことがあるんですが・・・」

やりたいことは定年してからやって!
いつでもできるから!!!

せめて、俺がいなくなってからにして 笑

すずらん通りから脇道にそれ、一方的な話を聞いていましたが、歩きながら涙が止まらなくなりました。

電話をくれたのは、伝説のA店長。
家具屋に勤める僕が27歳の時
リーダーミーティングで「サラリーマンの評価は賃金です、僕はあなたたちを出世させます。本気で戦ってください」
と言って、僕を引っ張り上げてくれた人です。

S宿オープンの時に、A副店長が店内人事を統括していました。
エコヒイキという言葉が適切かどうか・・・
無茶苦茶なエコヒイキをしてもらい、圧倒的に優秀な人材だけを僕のブロックに集めてくれました。

結果は言うまでもありません。
超能力のあるスペシャル集団。

その後、僕は本店に抜擢されトントン拍子で出世し本社管理部へ。

その後、A店長は本店店長で圧倒的な営業実績と破天荒な人材教育で伝説を作っていくのですが、僕は管理系の思考でA店長とは反目でした。

恥ずかしながら我の強い僕は、A店長と対立してしまうことがありました。
僕は、会社のために絶対に必要だという信念がありました。

A店長こそ、会社のために絶対に必要だという信念がありました。

本気でぶつかるのは、本気で仕事するのは・・・

今思うと本当に楽しかった!

僕は、この人の視点はおかしい、違う!!!!
と思ったことがたくさんありました。

どちらも同じくお客様に本当に喜んでもらい実績を作るという目的は同じでしたが、視点が違っていたのです。
しかし、あまりにも強いA店長の個性に心酔しながらも反発していました。

でも、A店長は僕の使い方を
わかっていたんでしょうね、
100%わかるということではなく、直感的にわかる。

「任せる、だけど報告だけはしてくれ!」
という感覚だったのでしょうか、僕はいつも、自分の好きなことをやらせてもらえました。

ドラマだらけの伝説のA店長から電話があったら・・・
誰に何を言われてもやりたいことをやると決めた気持ちは変わりませんが、
やはりブレちゃいますよね・・・

キーボードに向かいながら、手が止まってしまいました。
赤ワインを見つめながらちょっと考えました。

僕がこの会社が好きな理由の一つは、机の上じゃない、気持ちと気持ちで本気でぶつかる風土でした。

いやはや、本当に素晴らしい最高の人たちがいる時期に働かさせていただいたこと。

感謝いたします。

さて、これ以降のお話はメルマガで・・・
やっちゃえ!そして方眼ノート

追伸
こんなこと書いたら、また怒るだろうな・・・
「本質がわかってない!、年をとったらお礼奉公だ!」
「恩義をなんと心得る!」
「躾とは、身が美しいと書く、躾が大事!」
「男には戦わなければならない時がある、そんな時のネクタイの色は赤!明日は全員赤いネクタイ!!!」146人の男性社員全員が赤いネクタイをしてきた 笑
「石田次長、僕はやる、僕が天下を取る!」

昭和の時代の熱い物語と思うなかれ、
どんな時代も熱い奴にはかなわない。

思うに、世界で一番この会社を愛している大先輩
A顧問、本当に有難うございました。

・・・また、電話がかかってきそう 笑涙感謝
我慢弱い僕をお許しください。

2件のコメント

  1. 石田師匠
     まずは卒業おめでとうございます。全然知りませんでした。 BLOGを読んで、自分がO塚家具を退職した時を思い出し、思わず涙がこみ上げてきました。A木館長は、僕もえこひいき(?)していただいた館長です。(*僕の場合は、S戸さんとO澤さんの影響が大きかったですが・・・) 一社員としては強烈で恐ろしい館長でした(笑)が、あそこまで熱くなれることに憧れもしました。今でもハッキリと顔が目に浮かびます(笑)
     (僕の勘違いかも知れませんが)昔、石田師匠に「勇気」って言葉の意味知ってるか?「恐れない心」って意味だけじゃなくて、「自分の意思で、慣れ親しんだ環境を捨てること」っていう意味もあるんだぞ!と教わったことがあります。 石田師匠も勇気をもって決断をされたのですね。今後のご活躍を期待しております!!!

    1. Mさん、ありがとう。
      Aさんは僕の最高の恩師です。
      サラリーマンとしての僕の道を開いてくれた人です。
      僕も熱いと言われますが、あんなに情熱的な人・・・世の中にいない!
      本当に良い先輩、後輩に支えられてきたと、しみじみ思います。

      追伸
      勇気にはもう一つの意味があります。
      それは「言う気」
      奥さんに退職のことを言う時の気分は半端じゃありません。
      自分のやりたいことを「言う気持ち」
      そして実行。
      それが「勇気」です 笑
      そのうちメルマガで配信します。

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