森川富昭さん ビジネスを動かす情報の錬金術

ゴールド

経営不振の経営者諸君!
原因不明の減収益。頑張るだけでは問題解決しません。
過去の成功体験で判断しても、主観的な仮説で手を打っても業績は回復しません。
データサイエンスを活用してください。

改革したいビジネスマン諸君!
アートを創造するクリエイターも楽しそうだけど、ビジネスを創造するデータサイエンティストも面白そうですよ!

教えてくれるのは慶應義塾大学 政策・メディア研究科准教授森川富昭さん。
TABIEAU」/Business Inteligence Tool(大量の数値データを分析できるツール)を活用し、分析の技術・視点・プレゼン方法を学生に教え、セッションし続けています。
また、内閣官房IT戦略本部を兼務するデータサイエンティストです。

本書は、経営不振に陥った靴ブランド社員である主人公が、新しい時代の錬金術師たる“データサイエンティスト”を志す学生3人と共に、経営課題に対してTableauを使ったデータ分析を取り入れることで会社にイノベーションを起こしていく物語です。

本書はライトノベルのようなビジネス本であっという間に楽しく読めます。

素人とデータサイエンティストのデータの読み方は、何が違うのか?
社内で変革をもたらうためには、どんな動き方をすればいいか?
データ分析を行いたいが、どんなソフトウェアを使って取り組めばいいのか?

こんなことが理解できます。

この統計分析は、事実と問題と方向性が明確になります。
情報の「錬金術」つまり、くすぶった事業も分析次第で黄金に代える方向性を見い出すことができる。いや、全ての事象を黄金に変えることができる技術です。

ゴールド
高画質壁紙写真集無料壁紙

何が原因でうまくいかないんだろう?
どうしたらうまくいくんだろう?
どうすれば時代に乗れるんだろう?

それは、こうすればいいんです!
この図表を見てください。
事実・展望・事由 そして対応策A・B・C

根拠ある指針と、わかりやすい図表と、自信満々のプレゼン。
まわりを巻き込み行動する。
成功しないわけがない。

こんなストーリーが面白くわかりやすく書いてあります。
確かに納得。これだけでも¥1,490-の価値はあります。

しかも、最も大切なこととの一つは分析した結果を相手に伝わるようにプレゼンテーションすること。
分析報告のためのプレゼン同様、それ以上に、挨拶から始まる相手を引き付けるためのトーク、理由説明のトーク、結果として一丸となるためのトーク。
セールストークの本としても面白い!

森川さんは「授業はプレゼンテーションである」と言っています。

この技術は新しい。
ポイント/成功するのが当たり前の技術だからこそ謙虚になること。
錬金術、お金に変えるためには周りを巻き込む必要があります。
偉そうな態度では賛同してもらえません。
自信と謙虚と根回しかな???
そうすれば、面白いことができそうです。

プチジョブスみたいなイノベータ―になれるかもしれない。

大変面白い一冊でした。
私は「経営」「営業」「巻き込み成功させる」という視点で読みましたが、「創造」「企画」「分析」を業とする人たちは是非読んだほうがいいですよ!

森川さん、ありがとうございました。

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です