AさんとBさんの前にケーキが一つある。
二人が納得するようにケーキを二つに分けたい。
さて、どのように分けたらよいだろうか?
・・・どうしたら正確に二等分できるんだろう・・・
例えば、半分に切るためには「どこにナイフを入れたらいいか」とか、「ケーキの上にあるイチゴの数や大きさ」とか、「クリームの量」とか、結構大変で難しそう・・・
そうだ、熱したナイフで切らないと、ナイフにクリームが付いて綺麗に切れない!
実は、ポイントはそこではありませんでした。
「正確」ではなく「納得」なのです。
「問い」と「視点」と「筋の善し悪し」
コンサルタントが企業に提案する方法と内容は、問題解決に役立つ視点なのです。
1.問い
さて、この問題のポイントは、「正確にニ等分」するコトではなく、「二人が納得するように分ける」コトなのです。
正解は、Aさんができるだけ半分になるように切り分け、Bさんに好きなほうを選ばせる。
問いを間違えると欲しい結果を得る事ができません。
一番大切なことは「問い」なんですね。
2.視点
例えば、「現場を見る」とは何を意味するのでしょう。
まずは、社員から現状報告を聞く・聞く・聞く。
現場の意見を聞いて論点を探すことが大事だと思っていました。
本当に大事なポイントが、実はあるのです。
ポイントは一次情報を集めること。
例えば、「何をやっているのか」「人が生き生きとしているか」「商品は飛ぶように売れているか」などです。
世の中のほとんどの情報が二次情報です。
だから、自分の目で見た「一次情報」にこだわり、その上で「どうやら、こういうことではないか」と仮説を立て相手にぶつけるのです。
その場で検証しながら、論点を拾い出していくのです。
たくさんの論点を片っ端から調べても、本当に大事な論点にたどり着くまでに時間がかかってしまう・・・
だから、現場を肌感覚で見て、相手の話を聞いたうえ、仮説を立てて論点を探すことが必要なのです。
3.筋の善し悪し
論点の匂いがしたら3つのポイントで考える。
1.解決できるかできないか?
2.解決できるとして実行可能か(容易か?)
3.解決したらどれだけの効果があるか?
このようなものが、筋の好い論点。
忙しいので、時間内に効果が出る方法にこだわりましょう。
最近思うんです、さっさと片付けて、自分のやりたいことをする。
そのために高橋政史さんに教えてもらった方眼ノートの三分割を使っていますが、この論点思考は凄く役に立ちます。
なぜなら、大事なことは「正しい答え」じゃなくて「正しい問い」だからです。