読書をして非常識になるためのコツ、これは成功するし、成幸できる!/ 喜多川泰さん「書斎の鍵」

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喜多川泰さんの「書斎の鍵」を読んでいたら、妙なところで刺さりました。
「常識が作られる過程」と、「常識に縛られる心情」と、「本を読む理由」
そして、本を読むと非常識になること、非常識でも自分らしく生きたほうが大変だけど納得のいく人生を歩めること。
こんなことが、わかり易く書いてありましたので紹介します。

書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)
書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)

現代の「常識人」は、朝から晩までテレビを見ているような人たちです。
大多数の人がそういう生き方をしていますから、今の常識はテレビで作られています。

常識は、権力者が自分達に都合良く作ったり、生活の場から自然発生的に出来上がるものです。
一つ言えることは、メディアの情報が世の中の常識を作るということです。
「何をいまさら」とおっしゃるかもしれませんが、これは大事な気がします。

歴史を振り返ってみても、メディアが強力な力を持ち、世の中の常識を作るようになると、その常識とは違う考え方は否定され、非難され、受け入れられなくなります。
ただ一つの常識以外は許されないような風潮が出来上がっていきます。

だからみんな、空気を読むのでしょう。

そんな世の中の雰囲気の中で生活していると、「人と違う」ことを恐れるようになり、「違った考えを持つ人」を非難するようになります。
自分らしさを押し殺して、世間の常識といわれる誰かが作り出したスタンダードに合わせるようになってしまいます。

学校でも職場でも近所でも、どこにでもあるお話です。

「常識にあわせて我慢して生きている人たち」は、「我慢しないで生きている人たち」に対する受容力を欠き、「自分達とは違う常識は許せない」という思いを生みます。
やがては民族対立や戦争といった、どうすることもできない大きなうねりに集約されていきます。
「戦争は嫌だ」という思いだけで、戦争を止めることはできません。

「我々と考え方が違うのは許せない」という思いが、争いを生んでいるのです。

このことに気付き、誰かが作り出した常識に縛られない生き方を貫き始めたときに、人の個性は開花し、爆発し、拡散し、人々を幸せに導く存在となります。
そのことを教えてくれるのも本です。

そもそも、その常識は何のため・誰のためにあるのでしょうか?

伝記に残るような偉人達は、それぞれの常識に縛られずに生きた人たちです。
いわば、その時代の「変人」たちです。

エジソンもジョブスもどう考えても常識人ではありません(笑う)
このような人たちと比較すること自体がおかしいという見解もありますが、世間の常識に合せることに神経をすり減らして生きて行くより、自分の信念を貫き通して生きる方が大変だけど楽しい気がします。
いや、他界するときに後悔しないと思います。

「みんなと同じ」を目指す社会は「違い」を受け入れることを拒む社会でもあります。

本を読むと、理解できない常識や、常識に疑問を持つようになります。
これは、情報を鵜呑みにせず、自分で調べ、自分の意見を持つからです。

即ち、世間と違う常識を持つ非常識人になるということです(笑う)
しかも、自分の見解が尊敬する著者の考え方と合致すると、その見解に自信を持ったりします。

非常識な人は、他者から見ると変な人です。
しかし、変な人であるという自覚は、自分とは違う人を受け入れる下地になります。

「変人と思われてもいい、常識外れと思われてもいい、自分は自分のやれることで、世の中の幸せに貢献する」
このような信念を持ち、世間の常識から外れて生きる勇気を持つことで、初めて、自分と同じように常識とは違う考え方を持つ人を理解できるようになるわけです。

読書は、常識的な感覚を持つためにするのではありません。
むしろ、「自分らしく生き切る勇気」をもらうためにするのです。

【結論】
「常識なんて、そんなに気にする必要はないんじゃない。「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))で山本さんも言っているけど、日本人は物事を空気で決めちゃうんだから。
やりたいことがあるのに常識に縛られていたら、つまらない人生になっちゃうよ」by 読書のすすめでの会話

最近、東海道線に乗っていたら、若いサラリーマン達が缶ビール片手にポテトチップを食べていました。
ゴクゴク・モグモグ、音も匂いも気になってしょうがありません。

そのうち、ポテトチップを鷲掴み、バリバリバリバリ、ゴクゴクバリバリ

「ここはお前の家じゃない!」と説教してやろうと思いましたが、まあ、そこまでには至らず・・・

まわりを不快にする非常識はよくありません!

人を愉快にする非常識で行きましょう!と心に誓った今日この頃です。

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