スタンド・バイ・ユー 便利屋タコ坊物語 by 岡根芳樹さん

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「勇気」「ユーモア」「アドリブ力」そして「志」と「愛情」
天文学的3 馬鹿トリオが繰り広げる、下町のお助けエンターテーメント!
これがホンモノの自己啓発書です。

馬鹿が馬鹿に目覚めたら無敵だ!」by 岡根芳樹さん。

【書籍名】スタンド・バイ・ユー 便利屋タコ坊物語
【著者名】岡根芳樹
【出版社】エイチエス株式会社
【対象者】チャレンジするためのスイッチを入れたい人/年齢不問

スタンド・バイ・ユー
スタンド・バイ・ユー

【目 次】
第一話 便利屋、始まりのはじまり
第二話 便利屋タコ坊始動
第三話 どぶ川に落としたおばあちゃんの大切な××を探し出せ
第四話 病める東京、不可解な事件ファイル
第五話 便利屋タコ坊新聞に載る。霊園分譲件争奪!百人動員せよ
第六話 遺骨を掘り起こせ!タコ坊がやらなきゃ誰がやる
第七話 ネグリジェ姿のお姉さまは茶色がお好き
第八話 トイレのトラブル便利屋さん。顔面汚水まみれ事件
第九話 便利屋4号登場!驚愕の真夜中の掃除
第十話 便利屋探偵物語。軽とベンツ、クリスマスのカーチェイス
第十一話 給料五万円で!?便利屋3号プロポーズ大作戦
第十ニ話 凶器が狂気か?アライグマラスカルV姿なきマイキー
第十三話 タコ坊に文明の利器登場!ストーカーから花嫁を守れ
第十四話 便利屋タコ坊、独立宣言。新事務所完成の春
第十五話 大都会の光と影。孤独な高齢者、一人暮らしの結末
第十六話 タコ坊海を渡る!バルセロナオリンピックの野望
第十七話 恐怖のゴミアパート。俺たちは天使じゃない!
第十八話 タコ坊、高度成長時代。4号の結婚と新入社員
第十九話 新展開 インテリアTACOBOと、悲しい別れ
第二十話 便利屋最後の依頼。命がけの夜逃げやタコ坊

この物語は1987年(昭和62年)から1995年(平成7年)までの8年間、当時の学歴社会のレールからはみ出した、何のとりえもない普通の、いや普通以下の青年、涌田広幸、須々木忠助、岡野芳樹の三人が出会い、まったくのゼロの状態からどんな困難な仕事でも引き受ける会社「便利屋タコ坊」を立ち上げ、仲間を増やして会社を大きく成長させていった実話に基づいた嘘のような本当のドラマである。
ドラマよりもドラマチックに生きた、人生で最も熱い季節の八年間の物語だ。

著者の岡根さんは、営業の人材育成を業とするソーシャルアライアンスの代表取締役です。
もともと、フルコミッションのトップセールスマンであり、売れない社員をトップセールスに育てるプロです。
岡根さんは、やり方を教えるのではありません。相手をその気にさせる天才なのです。

例えば、この物語にはこんなシーンが出てきます。

「涌田、こう考えてみろ!今この保育所は謎の病原菌でおかされているんだ。
ドンドン被害者が出て園児が犠牲になっている。

原因はこのパイプの中だ。
このまま放っておくと、この保育園はおろか、この地域一帯、いや日本中、最終的には世界中の人の命が奪われてしまう。
それを救うことができるのは世界の中で俺たちだけだ!

俺たち二人の命が犠牲になっても、園児の命を救うのだ!
行け、1号!パイプを切れ!

多分このパイプを切ると凄い不利益が2人を襲うのでしょう。
しかし、こんなことを言われたらパイプを切ル覚悟が決まります。

 

岡根さんとの会話は、いつもこんな感じです。
とにかく妄想力とアドリブ力と表現力が面白い!
気が付くと、自分が本気でヤル気になっているのです。

この本を熱中して読むと、大爆笑、時々涙で終わってしまいます。

これは自己啓発書なのです。
例えば、中学生の家庭教師のシーンの「人をやる気にさせるトーク」、学生を面談する時の「人物鑑定のポイント」等々考え方や視点は思わず頷いてしまいます。

また、随所に素敵な教訓が散りばめられています。

不真面目と非真面目はまったく違う。
前者は、自分の価値も人に感謝することも知らない独りよがりの愚か者で、後者は、たとえ非難されようとも自分の価値観を貫こうとする。
常識に当てはまらない生き方をする者のことだ。

確かに今ならこんなバカげた大失敗などしなくても、インターネットで何でも簡単に調べられるかもしれない。
でも、インターネットでは、あの日の魔法の夜を体験することは決してないだろう。

一話に一つか二つビジネスに役立つ教訓が刷り込まれています。
これらの言葉が、一つの物語に組み込まれて初めて素敵な意味をなすのです。

勝算のない戦いに挑む人を、馬鹿な人だと評価する人がいます。
リスクも効率も事前準備も大事なことです。
しかし、体当たりすることでしか出会えない体験があります。
これは、当たり前をぶち壊す新しい自己啓発書なのです。

末筆ですが、最後に申し上げます。

このご時世、馬鹿とは、最大の賛辞です。

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