受験の目的は志望校に合格することであり、塾に通う目的は成績を上げることだと思っていました。
確かに、志望校に合格することが目的ですが、合格することで何かを失ってしまっては元も子もありません。
夫婦で子供の成績について喧嘩して家庭不和になったり、母親がリーダーシップを取り過ぎて合格した後も子離れができず、グレたり、無気力になったり、マザコンになってしまったり。
受験にはトラップが付き物です。
中学受験の本当の目的は、目標に向かって挑戦する気持ちであるとか、時間管理の方法であるとか、適度なストレスの中で判断する練習だとか、やればできるという成功体験だとか、誰もがいつかは通る道のりを、早いうちに経験することで、より楽しい人生を送る力を身に付けるためのものなのです。
つまり、自らの人生を楽しみ、まわりの人を楽しませる他喜力を身に付けることが目的であり、受験は、その人間力をつけるための通過点に過ぎないのです。
だから、お母さんの仕事は子供と伴走してあげることなのです。
子供の話を聞いてあげて、チョットした成長を笑顔で褒めてあげること。
そして、「時間管理」や「問いかけ」や「まちがい管理」をしてあげること。
結果にフォーカスするのではなく、過程にフォーカスする。
子供が、疲れながらもいいオーラを放っていれば、その子は目標に向かう姿勢、挑戦する心、あきらめない気持ちが宿ってきています。
何よりも、自分で決めて自分で行動する力が身に付くのです。
何のために受験をさせるのですか?
すべてのお母さんは同じように答えます。
「子供の幸せのため」
子供は志望校に合格したいと思っています。
それは自分の為ですが、半分はお母さんに喜んでもらいたいから。
舞台は「受験」主人公は「子供」お母さんは「伴走者」
中学受験は大いなるイベントであり受験する家族の数だけドラマがあるのです。
こんなことを、繁田さんは教えてくれました。
2月15日/高橋政史さんの「アウトプット力を高める読書会」にて。
繁田和貴さんは子供の頃からギャンブルが大好きで、東大時代、パチスロで年間1000万円くらい稼いでいたそうです。
卒業するとき、パチプロで生計を立てようとも思ったらしいのですが、それではあまりにも両親に申し訳なく思い、今までの経験を活かし塾を開業したそうです。
繁田さんは、パチスロで稼いだお金で後輩に奢りまくっていたそうです。
当然、恩は体で返してもらいます(笑)
開業当時、後輩に塾のアルバイトをしてもらったそうです。
受験もある意味ギャンブルですが、「博打」と「受験」このふり幅が堪らなく面白い人でした。