目をつむる と、目の前に暗闇が見えます。
そこには、勝ち負けを判断する人間も、世の中も、存在しませんね。
その暗闇に見えるのは、自分自身の思いです。どんな思いが浮かんでいるか、よく見てください。
「なにを、負けるものか」
「勝ってやる。そして自分の価値を認めさせてやる」
「バカにされたくない。見下されたくない」そんな思いが、フツフツと込み上げているかもしれません。
勝利への欲求、プライド、自尊心、見栄
これらの心は全て、心の暗闇から生まれてきます。
「遅れを取っている」「劣っている」「負けてしまう」「自分に価値などないのではないか」といった思いも、暗がりの中に湧いてきます。こうした思いを、次のように正しく理解してください。
つまり、①求める心がある→②勝ちたいという欲求がある→③勝ちか負けかという判断や、自他を比べたり張り合ったりする意識、競争に駆り立てられている心があるー。はい、今見えているその思いは、全て「妄想」です。
こんな視点で物事を見ている人がいるんですね。
戦うことが、勝ち取ることが、優位に立つことが大事だと教わってきました。
10年位前から、「どうもおかしい」と感じていました(笑)
不意に現れた一冊。
・・・・・・
さて、最近、方眼ノートで思考整理と問題解決をしています。
ポイントは事実。
全ては事実から始まりますし、事実ベースでなければ人の気持ちは動きませんし解決もしません。
事実を妨げるのは「解釈」です。
自分の視点、自分の気持ち、自分の考え、こう思う、こう感じる、こう考える。
全ては、自分が思っているだけで、事実ではありません。
事実を見つけるためには、まず解釈を止めてみる。
というか、なぜ解釈ばかりなのだろう・・・?
考え込んでしまうから・・・?
考えるとは、過去の自分の経験に照らして想像して答えを探すこと。
これって、本当に考えているのかな?
さて、考えるってなんだろう?
[事実]
先日、柴村恵美子さん(斎藤一人さんのお弟子さん)にこんなことを教えてもらいました。
「石田さん、考えると悩むの違いって知ってる???
考えるって、困ったことを解決する方法を思考すること、それ以外は悩むっていうの。
一日中、眠れないくらい考えたけど、どうしていいかわからない!!!
こんな人がいるけど、それは、悩んでいるの、考えてないの。まず、何が問題で、どうなればいいのか、そのためにどんな方法があるのかを思考するの。
それ以外は、考えてないの、悩んでいるの、悩むのは時間の無駄なの、考えるの!
[解釈]
悩むってなんだろう・・・
アッ、妄想かもしれない!!!
考えるふりをして、悩んで遊んでいたんです。
いや、考えるふりをして逃げていたんです。
そもそも「妄想」とは、人間が最も得意で、大好きで、ほぼ一日中絶え間なく繰り広げているナンバーワンの煩悩です by 草薙龍瞬
[行動]
こんなことに気がつきました。
事実を掴むために必要なこと。
それは、直接現場に行くこと。
そして、直接話を聞くこと。
つまり、一次情報が全てです。
要するに、考えていても答えは出ない。
行動することでしか事実は掴めまない。
さあ、行動しよう!
・・・・・
という訳 で、反応しない練習を読んで3つのことがわかりました。
妄想は煩悩であり、無駄な反応の最大要因であること。
「悩み」を「理解する」こと。つまり、「悩みがある」→「悩みには理由がある」→「悩みには解決策がある」と順を追って「理解」していくこと。
そうすると、どんな悩みも確実に解決できること。
次に、妄想を断ち切る簡単な方法が習得できました。
キーワードは「目を閉じる」「目を開く」「ラベリング」
シンプルで私にもできた再現可能な方法です!
最後に、「無駄な心の反応」の意味がわかってしまうと、本当に「あらゆる悩みが消えていく」という感覚を味わうことができます。
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
とても秀逸な一冊です。
最近、一冊読むと、それに付随するキーワードがどんどん頭の中で化学反応を起こします。
とても楽しい、読書生活です。