読書のすすめの店先で飲んでいたら、読書好きの人から「この本は面白い」と勧められました。
博多の歴女が書いた、先人たちの知恵と勇気とカッコよさ!
「日本人でよかった…」と思える一冊。
しかも、歴史上の人物が自分の応援団兼アドバイザー兼友達になってくれます。
書籍名 人生に悩んだら「日本史」に聞こう
著 者 ひすいこたろう 白駒妃登美
推薦度 ☆☆☆☆☆
対象者 粋に生きることを価値にしたい人。
目次
「夢」「粋」「楽」「愛」「絆」「美しさ」
【登場人物】
豊臣秀吉・伊能忠敬・伊達宗城・島津斉彬・福沢諭吉・北里柴三郎・村上天皇・酒井忠篤・西郷隆盛・白石正一郎・高杉晋作・額田王・吉田松陰・坂本竜馬・石田三成・大谷吉継・山内一豊・ジョン万次郎・宇喜田秀家 豪姫・蒲生氏郷・フレッド・イサム和田・江戸しぐさ・東方見聞録・エルトゥールル号遭難事件・ポーランド孤児救済・イエジキ部隊・阪神淡路大震災・小栗上野介忠順
1人1人を素敵なストーリーで紹介しています。
白駒さんの物語を聞くと、歴史上の人物を身近に感じます。
人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある (祥伝社黄金文庫)
EX.豊臣秀吉/日本人のDNAに合った夢のかなえ方
お百姓さんだった秀吉は、天下統一という目的のために努力したのでしょうか・・・?
秀吉は、信長さまが喜んでくれると思って草履を懐で温め、周りを驚かそうと1ヶ月かかる城壁の修理を3日で仕上げました。
多分、考えて行動しながらワクワクしていたと思います。
相手の予想を超えようと工夫するとき、草履を出すという雑用から、楽しい「ゲーム」に代わるのです。
楽しいからもっと工夫する。すると、気が付いたら、自分を応援してくれる仲間に囲まれて、夢にすら思わなかった天下統一までたどり着いた。
秀吉はそんな人生だったと思います。
夢や目標を持ってそこに邁進していく「目標達成方」もひとつの考え方です。
しかし、「相手が喜ぶだろう」「驚くだろう」と目の前にある課題に対して、一つ一つ力を出し切ることによって次の扉が開き、新しいステージに運ばれていく「天命追求型」のほうが、日本人にあっているか気がします。
夢って言葉は素敵だけれど、もしかしたら、自分で自分の限界を決めてしまっているのかもしれません。でも、あなたの可能性はあなたが描く夢より大きいのです。
そこへ運ばれてください。ご縁を大切に、今、ここでやれることに工夫を施す。
すると人生に風が吹き、思ってもみなかった場所へ運ばれます。
あなたの「命」が「運」ばれた先、それが本当の「運命」です。さて、あなたはどこに運ばれるのでしょうか?
ワクワクしてきますね。
この本の最初の1人を読んだだけで、「夢の叶え方」という視点で太閤記を再読したくなりました。
「夢がない」、「やりたいことがわからない」
こんなことを悩んでいるなら、太閤記を読んでみてはいかがですか。
白駒さんは、歴史を時系列ではなく、ご縁と絆で読み解きます。
事実と真実ではなく、感情と感性と小粋で読み解いていきます。
登場人物のストーリーごとに、その人のことが知りたくなる。
しかも、こんなに楽しそうに歴史を語る女性を見たことがありません!!!!
家持青年が恋してる! 斉彬ちゃーん! 豪姫の愛の理由!
妄想が異常、白駒さん
※興味のある人は「対談音声」をチェックしてください。
写真のお二人は、読書家で賢人の、たまたま本日知り合った御仁です。
最高に楽しい会話をありがとうございました。
最後に、本を買うなら読書のすすめをお勧めします。
昼間っから生ビールが飲める書店です。
ベストセラーはありませんが、自分の扉を開く書籍に出会える書店です。
そして、個性的な人に出会えるご縁を紡ぐ書店です。
【所感】
本当に敬愛される人は、呼び捨てにされ、おもちゃにされ、それでも大好き!と女性に言わせる人なんですね。
白駒さん、最っ高に元気になりました。ありがとうございました。